治療中の写真

「悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療」(日本矯正歯科学会HPより)
とありますが、大前提として、永久歯の歯並びのことです。 したがって、小学生や中学生で終わる治療(床矯正や 精密検査を省略した矯正治療)は矯正歯科治療ではありません。結果的に、再度、矯正専門歯科を訪れて、費用も時間も無駄にしてしまった、という例がよくあります。
15〜18歳までは管理をしないと、大人になってからの綺麗な歯並びを得られません。また、大人でも、精密検査のない治療は大きなリスクを伴います。

日本矯正歯科学会

- ORTHODONTICS-

スマイルライン

「治療開始年齢」「矯正装置の種類」「治療期間」「費用」などについて、患者ごとに異なる、特殊で専門性の高い医療です。
様々な矯正装置で歯やアゴの骨に弱い力をかけ、ゆっくりと動かし、歯ならびと噛み合わせを治していきます。一つの装置だけで終わることはありません。さらには、きれいな歯並びが、その後も維持されなければなりません。宣伝に惑わされず、正しい情報を得ていただきたいと思います。

マウスピース矯正について

矯正治療の昨今の問題点

マウスピース型矯正装置ついては、当院でも30年以上使用しております。 適切な症例に、適切に使用すれば、十分に効果が得られますので、メリットデメリットに関して十分に説明を受けていただきたいと思います。 なお、日本矯正歯科学会も指摘しておりますように、すべての症例に当てはめるには、無理があります。
全ての矯正装置は、十分な経験と知識を有する専門医によって、使用されなければなりません。 安易な治療の結果、予期せぬ、後戻りのできない状況になって、セカンドオピニオンを求められるケースがあります。

マウスピース矯正について

きれいな横顔

- PROFILE -

例えば、5台分の駐車場に7台の車がやってきたらどうなるでしょう? 場所を広げれば解決しますが、駐車場が道路にはみ出してしまいます。 歯並びの場合も同じで、アゴを広げればまっすぐ並びますが、口元は大きくなります。 昔、よく使われた言葉で「お猿さんの口元」とか「カッパ矯正」というのがありますが、絶対に避けなければいけない結果です。
矯正歯科治療では、歯の本数を減らさない治療計画、というのが大原則です。 しかし、治療後の口元に問題が残ると判断された場合は、やむを得ず抜歯治療を選択します。 確かに歯の本数は減りますが、お口全体の環境(アゴと歯のバランス)が良くなり、結果的に、歳をとってからより多くの歯が残ることになる、という説明をさせていただいております。

専任歯科衛生士

矯正歯科治療を成功させるために、有資格の矯正医だけでなく、歯科衛生士の役割が重要となってきます。 虫歯、装置の管理はもとより、口元を引き締める筋トレーニングなど、さまざまな専門知識と技術が求められます。 当院の歯科衛生士は全員、矯正専任で、研修を繰り返しており、 十分な技量を有しております。 患者様に正確な情報を伝えるとともに、あらゆる疑問にお答えすることができます。

マルチブラケット装置

マルチブラケット装置

最もスタンダードな矯正装置です。「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を歯に取り付け、ワイヤーを通すことで歯を動かしていきます。 すべての症例に対応することができます。
ブラケットの種類
素材には透明性の高いプラスチック製やセラミック製のものなどさまざまな種類があり、目立たないご要望に合わせることができます。
矯正を楽しむカラーゴム
ブラケットにワイヤーを固定するためには、数ミリサイズの小さな輪ゴムを使用しますが、この輪ゴムは、カラーが数十種類もあり、患者様の気分に合わせて着せ替え感覚で楽しむことができます。

マウスピース型矯正装置

マウスピース

取り外しが可能な透明な装置を使って歯並びを改善する矯正システムです。 治療の段階に合った装置を2週間毎に交換することで、徐々に歯並びを整えていきます。
予期せぬ変化が起こった場合に、迅速に対応する必要があります。 十分な資格と経験を有する矯正専門医であれば、予測通り治療が進みます。
・1日20時間以上装着する必要があります。
・治療中または治療後に固定式の装置や補助装置が必要になることがあります。
・ 大きな移動量は得られないので、歯並びによっては治療が適していない場合もあります。
・ 治療費が高額になる場合があります。

リンガルアーチ

リンガルアーチ

左右それぞれの奥歯に巻きつけた金属のバンドを固定源として、ワイヤーを歯の内側にアーチ状に通した矯正装置です。歯列の拡大や前歯の移動の際に使用します。
歯列に持続的に力を与えて、歯列の幅を押し広げる こともできます。

機能的矯正装置

プレート装置

ワイヤーやゴムなどの力ではなく、口の周りや顎顔面の筋肉の力、口腔機能を利用して矯正治療を行なう装置のことです。
口腔機能を利用する取り外しの装置。上顎前突(出っ歯)や開咬の治療に使用します。
顎の位置を前に誘導して成長を促したり、上前歯にあたる部分に付いているワイヤーで前歯を中に押し込んだりしながら治療を行ないます。

日本矯正歯科学会は 日本最大の矯正歯科学術団体です

日本矯正歯科学会
矯正治療の昨今の問題点
マウスピース矯正について

矯正歯科治療の流れ

初診相談

歯並びや咬み合わせの状態をチェックし、治療方法や期間、費用などを説明 させていただきます。 精密検査のデータを分析してみないと、最終的な判断を確定することができませんので、あくまでも、概略のお話となります。 お気軽にご予約ください。

精密検査

おおよそ1〜1.5時間程度のお時間になります。 矯正治療を始める前に、歯並びや噛み合わせ、顎の状態などを詳細に検査し、治療計画を立てるための重要なプロセスです。検査内容には、レントゲン撮影、口腔内写真、顔面写真撮影、歯型採取、口腔内スキャンなどがあります。 これらのデータを分析し、治療方針を組み立てるまでに約1ヵ月の時間が必要となります。 精密検査をしない矯正治療はあり得ません。

診断結果の説明

検査結果のご説明、治療方針方法の説明、装置の説明、矯正料金の説明などを させていただきます。 精密検査のデータを用いて、できるだけわかりやすく説明させていただきますが、難しい内容もあるかと思いますので、遠慮なく質問していただきたいと思います。

装置を用いた矯正治療

様々な装置を用いて、治療を進めていきます。ほとんどの場合、治療の進行に応じて、2つの段階に分けて進めていきます。 治療費のお支払いも、 進行状況に応じたものとなり、一度に大きな負担となることは少ないです。 また、成長期のお子様に関しては、1期治療と2期治療の間に、 顎の成長を待つインターバルを挟む場合もあります。

保定観察

矯正治療が終了した後、歯並びが安定するまで、リテーナー(保定装置)を装着し、定期的に通院して歯並びや咬み合わせのチェック、口腔環境の確認を行います。 保定観察期間は、矯正治療終了後2年程度が目安ですが、個々の状況によって異なります。